なぜクトゥルフ神話TRPGの戦闘は無謀なのか?~神話生物と探索者との能力値の差~

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どうも、かっしーです。

これまでにクトゥルフ神話TRPGでの戦闘は極力、避けるべきであるということを語ってきましたが、それがなぜかということを詳しく説明したいと思います。

圧倒的な実力差

まずクトゥルフ神話TRPGでの戦闘を避けるべき理由として、探索者と神話生物との圧倒的な実力差があります。

対人間同士の戦闘では、探索者側に戦闘技能持ちと数という優位があれば十分に勝機はあります。

ですが、神話生物に関しては異なります。

探索者と神話生物と「能力値」の差

まず純粋な能力値から見てみましょう。

探索者の期待値と、神話生物(ムーン=ビースト)、神格(クトゥルフ)の能力値が以下になります。

探索者神話生物(ムーン=ビースト)神格(クトゥルフ)
STR(筋力) 10.516.5140
CON(体力)10.513110
SIZ(体格)1320.5210
INT(知性)131642
POW(精神力)10.5 10.542
DEX(敏捷性)10.5 1021
APP(外見)10.5
EDU(教育)13.5
HP(耐久力)1217160
DB(ダメージ・ボーナス)±0+1D6
+21D6

探索者と比較して、神話生物の能力値が全体的に上回っていますね。

ムーン=ビーストは神話生物中でも特別強いということはありません。むしろ、まだ探索者で抵抗できる程度の強さなので弱いくらいです。

それでも能力値で負けているので、いかに神話生物が強いのかが分かります。

神格に関しては、桁が違います。

特に注目してもらいたいのは、DB(ダメージ・ボーナス)です。
ダメージ・ボーナスは攻撃時に追加するダメージを表しています。なので、クトゥルフが攻撃する場合には、6面ダイスを21個追加で振ることができます。
もし、6面ダイスの出目が全て1だったとしても、合計ダメージは21点になります。探索者の耐久力は最大18なので回避できなければ死亡します。

このように能力値だけを見ても、探索者の戦闘は神話生物でも分が悪く、神格に至っては無謀としか言えません。

探索者と神話生物との「技能」の差

次に、探索者が不利な点として、技能があります。

探索者の技能値は上限99%ですが、神話生物(特に神格)の技能値は上限100%です。

つまり、探索者は攻撃が外れる可能性がありますが、神話生物に攻撃が外れる可能性がないのです。全ての神話生物が100%の技能値を持っているわけではありませんが、これは圧倒的な不利です。

そして、次に厄介なのが複数回攻撃です。

クトゥルフ神話TRPGの戦闘ルールでは一ラウンドに回避は一回までです。なので、複数回攻撃を受けると、一回目を避けれたとしても、二回目以降は必ず命中します。

能力値だけでも神話生物が探索者を上回っているのに、技能値と攻撃回数でも神話生物が上回っているのですから、探索者にしたら絶望的としか言わざるを得ません。

探索者と神話生物との「装甲」の差

次に、クトゥルフ神話TRPGでは装甲というものがあります。

装甲はダイスを振ってダメージを算出した後、そのダメージを減少させることのできる能力です。

探索者は基本的に0になっており、防弾チョッキなどを着ることで1点程度の微々たる装甲を得ることができます。

一方で、神話生物に関しては初期から数点の装甲を持っています。神格に至っては10点以上の装甲持ちが当たり前です。

装甲持ちで有名な神格としてグラーキがおり、装甲値はなんと40点です。40点もの装甲を超えるダメージを出せるのは対戦車用地雷、戦車砲、重機関銃くらいです。
一体、そんなものどうやって準備すればいいのでしょうか?

一部の神話生物には、装甲を持たない神話生物もいますが、代わりにダメージ無効や自動回復の能力を持っています。

代表的なのは、神格のクァチル・ウタウスで、「すべての物理的な攻撃、魔術的な攻撃から影響を受けない」という実質、最強の装甲持ちです。

このように能力値と技能で分が悪い上に、固定値でダメージを減らす装甲や特殊能力まであるため、探索者にとって戦闘は圧倒的に分が悪いのです。

ルール的な困難さ

最後に、ルール上の困難さも説明しましょう。

これはクトゥルフ神話TRPGの基本ルールを採用した場合の話になります。

クトゥルフ神話TRPGの戦闘ルールには、一ラウンドで攻撃と回避はどちらか一方しかできないというルールが存在します。

つまり、攻撃すれば回避できず、回避すれば攻撃できないのです。

これでは、勝つために攻撃しても神話生物の攻撃を受けなければならず、逃げるために回避しても最終的には神話生物の攻撃を受けることになります。

まとめ

クトゥルフ神話TRPGの戦闘がどれほど無謀なのか分かっていただけたでしょうか?

決してクトゥルフ神話TRPGで戦闘をするなということを言いたいわけではありません。十分に神話生物の強さを理解して、対抗できる情報を集めてから、必要性があれば戦闘をしてもよいのです。

ですが、他のRPGのように移動中にエネミーと遭遇したから倒すという軽い気持ちで戦ってはいけないということです。

KPもそんな形でセッションを終わらせたくありません。

なので、探索者らしく頭を使って神話生物に立ち向かいましょう。

ではまた、夢を現実にするまで

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この記事を書いた人

『二次元に行く』という謎の夢に生き、本気で実現するためにタスク管理やライフハックの沼にハマっていく日々を過ごしています(もはや病気である)
そろそろネット上の情報に飽きてきたので、学術論文とかも調べよう。

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